きだの備忘録

2025-11-23 10:04:00

木田家に残る「大正時代の行商許可証」

■ 木田家に残る「大正時代の行商許可証」

先日、うちの実家に眠っていた古い帳面を発見しました。
表紙も擦れ、紙も茶色く変色した大正時代の資料です。中を開くと出てきたのは、
「賣薬行商届濟證(ばいやく ぎょうしょう とどけすみしょう)」
という、いまの薬販売許可証のようなもの。

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発行されたのは 大正三年(1914年)12月5日
110年以上前の、木田家の先人が使っていた本物の証です。

当時、木田家は 三重県員弁郡で売薬行商(配置薬の行商) をしていたようで、
専売特許局から正式に許可を受けて薬を売り歩いていた、
いわば “地域の健康を支える商い” をしていた家系だったようです。

帳面には、扱っていた薬の名前も残っています。

  • 七厘散

  • 頭痛薬

  • 湿疹薬

  • 腹痛止め

  • インナート丸

  • 亀鹿丸
    …などなど。

昔ながらの置き薬そのもの。
毎年の検印も押されており、数年にわたり商いを続けていたことが分かります。


■ 釣り具店と薬行商、一見関係なさそうで…

でも、この資料を見ていてふと思いました。

「人の生活に寄り添う商い」という点は、今のライトタックル鈴鹿にも通じているな、と。

木田家は昔、
“地域の人が困ったときに役に立つもの” を届けていた。

今の私は、
“釣りという楽しみを気軽に味わえる道具” を届けている。

時代は変わっても、
「必要なものを、必要な人に、正直に届ける」
という姿勢は、どこか受け継がれているようにも感じます。


■ こういうものが残っているのは、なんだか嬉しい

ただ古いだけの紙切れではなく、
木田家がどんなことをしていた家なのかを教えてくれる大切な記録。

これからも、こうした背景を少しずつ紹介しながら、
ライトフィッシング鈴鹿という小さなお店の歩みも、
丁寧に積み重ねていけたらと思っています。

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